福岡大学
学長　朔 啓二郎

第52回九州地区大学保健管理協議会の開催に当たり、
主催校を代表し一言ご挨拶申し上げます。

このたびは、多数の皆様にご参加いただき誠にありがとうございます。本来、2020年の東京オリンピックが予定されていた年に、アジアの玄関口である福岡市に皆様をお招きする準備を進めておりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の猛威が全世界を襲い、残念ながら前回は中止となりました。２年後の今年、感染拡大を考慮しオンデマンド方式ではありますが、福岡で開催させて頂くこととなりました。ここで、主催校の福岡大学を少しばかりご紹介したいと存じます。本学は約90年の歴史と伝統を有し、ワンキャンパスに9学部、１０研究科と病院が集約されている全国でもめずらしい大学です。そのキャンパスで、約２万人の学生が勉学、研究、サークル活動など、多種多様の活動を行っており、活気に満ち溢れています。

さて、大学の保健管理業務は、学生・職員の健康増進を中心により良いキャンパスライフが送れるよう努める部門と考えます。定期健康診断をはじめとする健康診断、健診結果に基づいた保健指導、心身の健康相談、傷病に対する応急処置、健康教育の啓発などの学校保健業務と、特殊健康診断の実行、職場巡視、作業環境管理などの産業保健業務と多岐にわたります。また、取扱う疾患も外傷から生活習慣病に加え、メンタルヘルスと多分野です。さらに、今回の新型コロナウイルス感染症のような、新規感染症対応を行う部署でもあり、日々ご多忙のことかと思います。

今回は、先に述べましたように、オリンピックに因んで、スポーツを通じたシンポジウムを企画し、また、大学生に対する性教育の講演が企画されてます。保健管理に関する話題や様々な課題についての調査、研究結果の発表、討議に活発にご参加頂き、今後の活動に活かして頂ければと思います。

最後になりますが、本会が皆様にとりまして、実り多きものとなりますよう。併せて、九州地区大学保健管理協議会のますますのご発展を祈念しまして、私の挨拶とさせて頂きます。