開会の辞

福岡大学 健康管理センター長
田中 守

一昨年来続いている目に見えない敵、新型コロナウィルスも第6波収束の兆しが見えたかと思いきや、また新たな変異株に先行きの不透明感を感じずにはいられません。それでも第3回目のワクチン接種や治療薬の導入も徐々に進み、ウイズコロナの中で世の中や経済が回り始めています。一方で、ロシアのウクライナ侵攻は最も非難されるべきであり、戦争によってウクライナとロシアの国民一人の命も失うことは許されません。ロシアへの経済制裁の世界的余波も含めて、大変な時世となっています。

そのような中でも、第52回九州地区大学保健管理研究協議会が開催できますことを心からお喜び申し上げます。当番大学として、九州地方部会代表世話人である大分大学の工藤欣邦先生のご助言をいただきながら、開催予定であった2年前から準備を重ねてまいりました。昨年に引き続き、完全なオンライン・オンデマンド形式による開催となりましたことにご理解賜りますようお願い申し上げます。従来の対面形式やオンラインでもリアルタイム形式のような直接の質疑応答はできませんが、逆にじっくり時間をかけて質疑応答のできるメリットもありますので、忌憚のないご意見やご質問を賜りますようお願い申し上げます。

今回の学長講演は、心臓・血管内科学がご専門の朔啓二郎学長(福岡大学)に「ウイズコロナと永続性を求める地方大学の在り方」をテーマに、福岡大学での取り組み事例を中心にお話しいただきます。またセミナーは、「大学における性を考える」をテーマに、産婦人科医である河野美江教授(島根大学)に「大学における性暴力への対応~予防から被害者支援まで~」のお話をいただきます。そしてシンポジウムは、スポーツ科学部を有する本学の特徴を活かし「スポーツを通した学生指導」をテーマに、「個性を活かす指導」「スポーツと健康」「スポーツ心理学」「障がい学生への体育・スポーツ支援」の観点から4名のスポーツ科学部の先生方からお話しいただきます。なお、これまで通り一般演題も予定していますので、奮ってご投稿ください。 皆さんとface to faceでの協議会として交流も深めたい気持ちですが、楽しみは来年度に期待をし、今回のオンライン・オンデマンド形式による開催でも、実り多き協議会にしていただければ幸いです。

  • 開会の辞

    福岡大学
    健康管理センター長
    田中 守

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  • 挨拶

    福岡大学 学長
    朔 啓二郎

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  • 挨拶

    大分大学
    保健管理センター 所長
    九州地方部会 代表世話人
    工藤 欣邦

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  • 挨拶

    保健・看護分科会 会長
    九州工業大学
    保健センター
    福盛 文恵

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